2007年10月10日水曜日

Lincity-NG 1.10

[ PPC (for 10.3.9) / Intel (for 10.4.9) ]
[ Freeware / GPL ]
[ 試用済み ]
[ ★★★☆☆ ]

Lincity-NG は、Linux上で1990年代後半に開発された Lincity をベースに、3D表示その他の機能拡張を施して開発された、都市シュミレーションゲーム。Lincity本体は2001年最終更新とあるが、Lincity-NG自体は2007年現在も開発が続けられている。

現在のところ、Mac版は、PPCバイナリとIntelバイナリとが別々に頒布されている。

その目的や機能から、Sim Cityと比較されることが多いが、いくつかの点で異なる。

まず、住居や工業施設、商業施設は、いずれもプレーヤー自身が作る必要がある。Sim Cityのように、工業地域、商業地域、住宅地域と指定して、市民が建設するのに任せるのとは違う。

また、これらの施設の一部は交通機関(道路・鉄道)に接続される必要があり、その接続できる位置が限られている(4隅のうち、1つしか交通機関に接続できないなどの制約がある)。また、商業施設が必須で、これがないと労働力・商品・食料・各種原料が交換されない仕組みだ。

3つ目に、電力を供給するには、まず発電所から変電所まで送電線を敷き、その変電所から一定の範囲内にある施設にだけ電力が供給される。その反面、建物が隣接していなくても、また道路や鉄道、河川を挟んでいても、有効な変電所の範囲内にあれば電力は届く。

4つ目に、「ゴミ」の概念がある。余剰の原料や使用後の商品はゴミとして扱われ、埋め立て施設を作って棄てるか、リサイクル施設を使って原料に再生する。

5つ目に、産業にさまざまな種類があり(農業・石炭・鉱石・商品・労働力など)、いずれもが相互に作用しあう。つまり、商業都市にしようと思って商品を増やすなら、同時にその原料となる石炭や鉱石の生産も増やす必要がある(港を造れば輸入できる)。

6つ目に、宇宙人は来襲しない。軍隊はいない。アルコロジーはない。

こういった違いのほかに、「現状維持」が難しいということも挙げられる。たとえば、人口1万人でキープしようと思っても、ふとした弾みで人口が急増したり(教育レベルや技術レベルが変わるから)、原料や商品が不足したりして、意外に厳しい。最終目標はロケット打ち上げなのだが、これがけっこう難しい。

しかし、フリーの都市シュミレーションゲームとしては非常に面白いし、いろいろな相関関係があるので歯ごたえがある。言語が英語のみで、ヘルプは充実しているが少し癖のある言い回しをしている節があって、英語に不慣れな人には少し敷居が高いかも知れないが、辞書を片手にチャレンジできる範囲だろう。

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